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校長あいさつ

2013年06月03日
“きまりを守る子どもの育成”について
静岡県の教育関係者やPTA・保護者らで作る「きまりを守る子ども育成協議会」が、子どもの規範意識を高める対策の提言書「きまりを守る子どもを育てる10の提言」を静岡県教育委員会に提出しました。その背景は、小・中・高校生による問題行動(集団万引き等)の発生やその低年齢化にあります。問題行動の原因と対策を探る中で主に確認されたことは、子どもが“して良いことと悪いこと”を判断することができるようになるためには、幼い頃から愛情に裏付けられた躾を行うことが大切であること、そして、子どもの成長には、家庭や学校、地域社会、公的機関がもっと深く関わっていくことが重要であるということでした。
最近の問題行動は、万引きという犯罪に安易に手を染める少年が増加したり、携帯電話の急速な普及により、インターネットを利用して、様々な事件・事故に巻き込まれたりする等、ちょっとした油断で加害者や被害者になる可能性が強くなっています。小学生でも十分起こりえることです。
こうした状況の中で、“決まりやルールを守ること”で、“自らを大切にできる我が子を育てること”が以前にも増して求められています。小学校では時に、靴や文房具などの「物隠し」や「人の物を盗む」等の問題行動が起こります。うまく言葉で自分の気持ちを表現できなかったり、不安や恐怖、寂しさ等を感じたりした時、心の不安定さをこのような行動で表現することがあります。また、どうしてもガマンができなかったり、友達に誘われたりして、行為そのものが悪いことだと知っていても押さえきれずに行動に移してしまうことも少なくありません。
でも、「悪いことは絶対にしない」という強い意志を持った子に育てたいものです。もし、変化があった時は子どもがSOSのサインを出しているときかもしれません。「変わった持ち物があるぞ」「言葉遣いがちょっと変わったね」、あるいは「遊ぶ友達が変わった」とか「帰宅する時間が遅くなった」「家族と話す時間が少なくなった」など、変化があった場合は、子どもの様子をよく見つめてください。親子でも、言葉に出さなくては気持ちが伝わらないことはたくさんあります。問題を見つけるという観点ではなく、我が子の健全な成長に関わる重要な役目を持つと保護者として、子どもの成長を温かく見守り、愛情を持ってわが子を支え育んでいただきたいと思います。

【提言書の一部(保護者向け)を掲載いたします。】
 1 子どもをしつけることの自覚と実践
   保護者には我が子を養育する権利と義務があり、また社会のルールやモラルなど規範意識を培う上で幼児期から適切な養育が重要であることから、きまりを守る子どもを育てるため、自ら子どもの手本となり、信念と責任を持って子どもをしつけることを自覚し、実践する。
2 正しい愛情を持って子どもを認め育てる実践
   問題行動を繰り返す子どもは、保護者の愛情を得たい、保護者に認められたいという気持ちがあると考えられることから、親子の情愛を深め、親子の絆を強めることで問題行動の防止を図るため、保護者は子どもをただ溺愛するのではなく、子どもの健全な成長を見据え、時に厳しく、時に優しく、正しい愛情を持って接し、我が子を認めながらその成長を支援し、見守る。
 3 地域社会や学校との連携
保護者と地域社会、学校が連携して子どもを育成することが、問題行動に対する指導や規範意識の醸成にとって不可欠であることから、地域社会や学校との連携が円滑に行われるようにするため、保護者は、地域での行事に子どもたちを積極的に参加させたり、子どもたちの家庭での様子等、学校に連絡したりするなど、地域社会や学校に積極的に関わり、互いの連携を密にする。
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