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校長あいさつ

2014年06月02日
6月に思うこと
 正門横の紫陽花のつぼみが膨らみ、色づき始めました。いよいよ梅雨の時期を迎えます。
 梅雨と聞くとみなさんはあまりよいイメージを持っていないと思いますが、実際のところ梅雨には大きなメリットがあります。何と言っても降水量が増加するので水不足が回避できると言うことです。梅雨の時期に雨が十分降ることでその年の夏を快適に過ごすことができます。そして、しとしと降る雨は植物の成長にとってはなくてはならないものです。この時期、植物にとっては雨の日、晴れの日のどちらもちょうど良いバランスで繰り返されることが幹や枝は大きくし、葉を茂らせ、実りを確かにするのです。もし、雨ばかり降っていれば、植物は根が腐って育ちません。逆に晴れの日ばかりでは水分がなくなって枯れてしまいます。成長には反対のもの同士が必要なのです。
子どもの成長も同様です。雨と晴れのように全く反対のことが必要です。例えば「やさしさ」と「厳しさ」、「成功経験」と「失敗経験」などです。
 子どもたちは、「優しさ」だけでは甘えがでたり、我がままがでたりします。逆に、「厳しさ」だけでも、気持ちがすさんだり、いじけたり、イライラしたりして良い心は育たないでしょう。
「成功経験」と「失敗経験」もそうです。失敗はあきらめない限り失敗とは言えないのです。大事なことは、失敗を失敗と考えないことです。小さな間違いやミスだと考え、その間違えを足がかりに同じ間違えを繰り返さないことです。過去の失敗から得た教訓を、次に生かす。そして未来により大きな形で生かしていけるのならば、過去の失敗は失敗でなく、一つの大きな経験なのです。失敗を恐れては行けません。失敗に関する教訓や諺がたくさん存在していることはそんなところにも理由があるのです。だからといって失敗経験ばかりでは落ち込むこともあれば、チャレンジ意欲も失ってしまうこともあります。「成功経験」と「失敗経験」のほどよいバランスが大事なのです。
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